今年で4回目となる、小山町の「成熟抱卵魚放流」。
今回もまたお手伝いしてまいりました!
今年は例年より少し遅く、11月に入ってからの実施。
いつもは10月末に行っていたので、10月一杯遊漁可能な静岡県内での、シーズンの締め括りとしては最高でした。
ですが諸々の予定もある為、こればかりは致し方ありません。
毎年変わらぬ気持ちで、この水系への恩返しをさせていただきます!
毎年恒例の網引き。
私はちょっと体調を崩していたので、今回はほぼ見学。
来年は馬車馬の如く働きます!!
水槽の中には相変わらず怪物達がひしめき合っています。
アベレージは40cmと言ったところでしょうか!
親魚を水槽車に積み、放流場所へと向かいます。
放流場所へ着いたら、先ずは産卵床の造成です。
産卵床の造成は、毎年変わらぬ重労働。
しかし少しずつ増える仲間は、釣友会長の指示が無くてもガンガン動きます。
川底に礫を敷き、上から水を打ち付けて泥を流します。
これがまぁ疲れる(^_^;)
それでも皆さんの目はキラキラと輝いていました!
理想的な川底になってきました!
次の作業は親魚の放流です。
毎回の事ですが、この瞬間が一番緊張します。
先ずは元気に泳いで行ってくれるのか。
そして産卵床に入ってくれるのか。
バケツを使い、水槽車から河川へ運びます。
川の水にバケツを徐々に浸けていきます、俗に言う水合わせです。
異なる水が入ってくると、殆どの魚は下流側へ顔を向けます。
魚の状態を確認しながら、ゆっくりとバケツに川の水を入れていきます。
暫くすると、魚は上流側へ顔を向け、自分の力で泳ぎ始めます。
水合わせが完了した一つの合図だということです。
次々と放たれる親魚達。
ここまでになると、もう怪物です。
歯に指が当たると切れますからね(;^_^A
場所を変え、次々と産卵床の造成と放流を行っていきます。
川床を慣らし、礫を敷き、泥を攪拌する。
正直かなりの重労働ですが、皆弱音の一つも言わずに作業します。
この水系にかける想い、この水系への感謝の念、様々な思いが疲れを忘れさせます。
魚達よどうか健全に循環を…。
場所を変えると、作業はどんどん無言になっていきました。
しかし目の輝きは増す一方。
今年は合計4か所での作業でした。
放流作業が終わった後は、恒例の親魚見学会!(^^)!
川に馴染み、徐々に深場へと消えていくアマゴ達。
造成した産卵床付近に、自分の居場所を探しています。
早速縄張り争いをする個体、ペアになっている魚も確認できました。
今年も無事に、親魚放流は終了しました。
作業後、昼食の席で釣友会長がこんな事を言っていました。
「成魚放流に比べ、親魚放流から生まれた魚は、河川への適応能力が高い。この水系の魚が綺麗な理由は、川鵜等の天敵から身を守る術を知っているからだ。身の隠し方などの、地の利がある。」
もの凄く納得できました。
確かにこの水系で釣れる魚は、全くと言える程無傷なんです。
そして釣るのも妙に難しい(^^;
成魚放流を否定するわけではありませんが、魚本来の強さや美しさは、循環型の個体から発生するものだと思います。
欲を言えば、全ての河川で健全な循環があればと思います。
この事業は、その為の一助なると思います!
いつの日かこことは別の水系で、同じような活動が出来たら幸いです(^-^)
また来年もお勉強させて頂きます!