今年で第3回を迎えた、小山町の「成熟抱卵魚放流」。
今回もお手伝いしてまいりました!
今年も去年と同様、10月の末日での実施。
去年思ったことですが、シーズンの締め括りとしては最高の場です。
今シーズンも、沢山素晴らしい出会いをくれたこの水系。
微力ながら恩返しをさせていただきます!
先ずは例年通り、須川養魚場さんで親魚の運搬に取り掛かります。
須川さん、湧水だから寒いんですよね…(^^;
指先の感覚を無くしながら、皆さんで頑張って網を引きました。
集まった親達はというと…
怪物達がうじゃうじゃいますね!
中には50cm超えてるのもいました!
親魚を水槽車に積み、放流場所へと向かいます。
放流場所へ着いたら、先ずは産卵床の造成です。
産卵床の造成は、人力で行うとなると中々に重労働です。
しかしこの事業、回を重ねるごとに少しずつ仲間が増えていってます。
なので今年はちょっと楽が出来ました(笑)
産卵床を作り終えたら、いよいよ親魚の放流です。
毎回の事ですが、この瞬間が一番緊張します。
先ずは元気に泳いで行ってくれるのか。
そして産卵床に入ってくれるのか。
1ヶ所目の作業は終了。
概ね期待通りに行えました!
続いて水系の上流部へ移動です。
ここでも産卵床の造成から行います。
釣友会長の慧眼の元、黙々と作業を行いました。
毎年本当に良い勉強です。
造成作業は終了し、放流へと移ります。
ここでの作業は完了。
良い感じで魚達は産卵床を気に入ってくれています。
更に上流のポイントへ移動です。
3ヵ所目ともなると、皆さん流石になれています。
何を言われなくとも、サクサクと造成していきました。
そして、本日最後の放流へと移行します。
50cmを超えるモンスター達が、上流域へと放たれます。
本日の作業は全て終了。
最後の放流ポイントで、親魚達の動向を見守りました。
散り散りだった親魚達は、暫くするとペアを組み始めました。
産卵床付近を回るペアも見受けられます。
中には早くも尾ひれで川底を浚う個体も。
これならしっかりと産卵してくれそうです(^-^)
暫し魚達を眺めた後、解散となりました。
数日後に再度見に来たいと思います、その時にはきっと産卵が終わった姿を見れるはず。
今まで稚魚放流~成魚放流等々、様々な放流事業に携わってきました。
そのどれにもしっかりと愛情を感じ、丁寧に作業してきたつもりです。
しかしこの親魚放流はちょっと違う感じ方をしています。
勿論愛情は持ちますが、魚の「個」に対する愛情とは違う気がします。
親魚放流をすると、魚の循環という輪廻の中に居る感じがするんです。
子孫を残し、親魚は死にます。
しかし親魚の死体は、川に依存する生物の恵みとなります。
その恵みの中で子は育ち、また親となる。
自然で遊ばせていただいている私達は、ほんのちょっとの後押しをするだけ。
しがない漁業組合員である私ですが、このような活動を所属する組合でも行っていきたいと思いました。
来年も必ず参加したい!
そう強く思える一日でした!(^^)!