渓流ルアーフィッシングについて➂
今回は渓流で使うルアーについてお話をしたいと思います。

ルアーとは、イギリスが発祥とされる釣り道具の事です。
日本でもイカ釣りで使う餌木なんかは和製ルアーの代表格ですね。

先ず大きくハードルアーとソフトルアーに分かれます。
前者は鉄やプラスチック、木材を用いて作成する固いルアーのことです。
後者はゴム、ソフトプラスチック、皮などで作られたルアーの事を言います。

渓流で使用するルアーは殆どハードルアーです、ミノー・スプーン・スピナーなどのハードルアーを使う釣りになります。


スピナー...

長細い胴体に、回転するブレードが付いたルアーです。
着水後、リトリーブすると勝手にグルグルとブレードを回転させてくれます。
その姿は、甲殻類や水生昆虫に例えられています。



ただ引いているだけでよく魚が反応するルーアです。
様々な重さがありますが、渓流域で使用するには3g~5gが実用的だと思います。

軽い物で表層付近を引いて、陸生昆虫がもがく様を演出したり、重い物で中層~ボトム付近を引き、水生昆虫が羽化していくように魅せたりできます。

また、回転するブレードのおかげで、リールを巻く際の引き抵抗がかなりあります。
ルアーを操っている感覚がとても掴みやすいので、渓流ルアーデビューにはお勧めのルアーです。
引き抵抗があるということは、些細なアタリでもよく分かります、小さな魚のアタリも取りやすいです。



リトリーブ中のルアーに掛かるテンションで、川の流れの強弱がよく分かります。
ポイントの構造が立体的に把握できるので、初めて行く川などにはもってこいのルアーですね!

そんなスピナーの中で最もおすすめなのは、スミスのARスピナーです!

このスピナー、集魚力が尋常ではありません、ただ巻でも大小問わず魚を引き付けます。
渓流での最初の一匹を考えるなら最高のルアーです!
個人的には最強のスピナーだと思っています(^-^)

他にも、アングラーズリパブリックのスピンウォークや、ダイワのブレットンなどは釣れると有名です。

スピナーは、ルアーの中では値段がお手頃なところも素晴らしいんです!


スプーン...

鉄片を巧妙に曲げただけの単純なルアーです。
因みにスプーンは、ルアーフィッシングの原点だと思われます。
その昔、川辺で食事をしていた人が、誤って川に食器のスプーンを落としてしまい、それにトラウトが喰いついたことで生まれたルアーだと言われているからです。



一見何の変哲もない、単純な鉄片ですがその奥は非常に深く、重さ・形状・色・アクションなどによって、とても多彩な誘い方ができます。
勿論ただ巻きでも釣れますが、より高度なテクニックにも対応できるルアーです。

細長い鉄片ですので、着水後の沈下速度が速く、ボトムが非常に取りやすいです。

シーズン初期の低水温時にボトムを転がすように誘ったり、夏場の高水温時にはガンガン瀬の岩裏をダイレクトに狙ったりできます。

「ドリフト」と言われるテクニックも、スプーンから始めれば分かりやすいと思います。
ジギングの様に上下を意識して動かしたり、ミノーの様にトゥイッチしたり、ドリフトしながらボトムを叩いてみたりと本当に様々なアクションに対応できるルアーですので、ルアーケースには必ず入れておくことをお勧めします。



私は3g~12g辺りを持っています、水流の強弱や狙うレンジにより重さを変えています。

各メーカーから様々なスプーンが販売されていますが、私のおすすめは、イトウクラフトの蝦夷スプーン、アートフィッシングのBITE(忠さんスプーン)、スミスのD-Sラインなどです!
非常によく水を捕え、様々なアクションに素直に反応します。

イトウクラフトはトゥイッチがし易く、忠さんスプーン・D-Sラインは上下方向のアクションがし易いイメージです。





スプーンは管理釣り場用とネイティブ用とが分かれています、重さやサイズ、色が違ってきますが、案外どちらでも釣れたりします。

スピナーと同じく、値段がお手頃ですので財布に優しいルアーです!
スプーンは岩回りやボトムなどタイトな攻め方をしますので、結構ロストします、沢山持っていた方が安心です!