今回は私の大好きな川での釣行記。
数年前は、良型のヤマメ・アマゴが沢山居た河川です。
梅雨入りのタイミングで、久しぶりに行ってきました!

雨後の晴れ間、やや増水していても水色はクリア。
コンディション的には良い感じかと思います。
しかしこの日は、真昼間しか時間が取れませんでした。
照りつける太陽の中、水温を計ると19℃。
狙いは瀬ですね!

先ずは単純に、ミノーを白泡周辺に打っていきます。
数投目でコツンときました。

...これは、ニジマスの幼魚ですね。
ちょっと気になり、周囲を丹念に打ってみました。

もう爆釣です(;^_^A
全ては写真を撮っていませんが、バラシを含めると、50m程度の範囲で20匹は釣れました。

この川は毎年僅かではありますが、ニジマスは循環しています。
しかしこの量には驚きました、全てリリースしましたが、真剣に考える必要がありそうです。




こうなってくると、在来種であるヤマメ・アマゴの存在が危ぶまれます。
その姿を確認するべく、より早めの釣りで探っていきます。

先程より上流の、開けた流速がある淵に来ました。
ニジマスに追いやられていなければ、きっと着いているであろうポイントを流してみます。

来ました~!(^^)!
これはアマゴですね。

捕食には最適の場所に入っていたので、この付近はまだ大丈夫なのかと思います。
20cm弱の小さな個体でしたが、とにかく一安心。




直ぐ上の瀬で、良型ヤマメのバラシ!
悔やまれますが、いることが確認できたので良しとします。

この日はこれにてタイムアップ、色々と考えながら帰路に着きました。
ニジマスは一度の産卵では死にません、きっと彼らの親がいるはず。
次回はそれを狙ってみます!




数日後、再び同じ川に行きました。
この日の天候は、先日と打って変わって雨模様。

実はこの雨を待っていました!
ハイプレッシャーな里川で、産卵できるほどに成熟したニジマス。
きっとかなり狡猾になっていることでしょう。
彼らの警戒心が緩む、何かしらの要素が必要です。
この日は本降りの雨、雨に打たれた水面は、彼らの警戒心を解くのに十分でしょう。




狙うポイントは決まっています。
その周辺で、一番捕食に有利な場所です。

ミノーをクロスにキャスト。
U字を描き、その頂点で狙ったポイントにアプローチします。

結果は直ぐに出ました。





約40cmのニジマス。
ギラギラのボディで、想像以上のファイトをしてくれました。

ヒレの欠損など、全くありません。





メタリックな体色。
きっと、スチールヘッドってこんな感じなんだろうと思えます。

5.6ftのグラスロッドを、バット迄絞り込まれました。
それでもグラスは負けません、暴力的なファイトをしっかり吸収してくれました。




次はこれ見よがしなポイント、深みのある堰堤です。
ミノーを落込みにキャスト、水流を受け沈ませます。

フォール中もラインテンションはかけておきます。
ルアーがボトムとは違う、上昇する水流に乗ってからアクション開始です。



上向きの水流を、端から細かく打っていきます。
数度目かのキャストでドカン!ときました!!

50cmオーバーです、しかもヒレピン。





とんでもないファイターでしたが、ロッドが良く働いてくれました。
腕は結構疲れましたが(^^;

尾ヒレの下側がちょっと削れていたので、もしかしたら産卵に関わった個体かもしれません。




雨の降り的に、次が最後のポイントです。
増水し始めの流心を、ダウンで流します。

ダウンで水流を受けたルアーに、細かなアクションを加えていきます。
アクション中に引っ手繰る様に喰ってきました!

赤色が強い、見事な体色のニジマスです。
写真では完璧に表現できませんが、かなり綺麗でした。





やはり、ヒレは完璧。
そうでなければ、流心には入りませんね。

尾ヒレはV字になってます、循環個体かと思います。




この後は、増水の勢いが増した為納竿。
やはり大型のニジマスは定着していました。

因みにニジマスは、「生態系被害防止外来種」にリストアップされています。
ヤマメ・アマゴ・イワナ等の在来種を、脅かす存在だと認知されているんです。

ニジマスは確かに、日本には本来いない魚です。
1877年に食用として、アメリカから入ってきました。
戦後日本の食糧難を、彼らは文字通り命を削り支えてくれました。

私個人は、そんなニジマス達を「外来種」とは呼べません。

管理釣り場等では、未だに人々を楽しませてくれています。
彼らは確かに在来種を脅かしています、でもそれはゾーニング次第かとも思います。

個人的には、ニジマスは準在来種的な立場でもいい気とは思います。



数年前は、良型のヤマメ・アマゴが沢山居た川。
そこの下流には、完全にワイルド化したニジマスが居る。

何だか複雑な心境です。
一つだけ言えることは、ニジマスには一切罪はないということ。
私達釣り人も、しっかり考えていかねばと強く思いました!

Tackle
Rod SEN:KIN プロトロッド 5.6ft
Reel SHIMANO Vanquish C3000HG
Lure MajorCraft Edan45SS テネシーシャッド





グラスロッドはやはりバレません。
フッキングにはリールによる巻きアワセが必要ですが、一度フッキングすればまずバレない。
SEN:KINのグラスロッドは、ややパワーを持たせたロッドです。
カーボン程の反発はありませんが、50cm超のワイルドレインボーにも決して負けません。

使用ルアーはエデン45SS。
スローシンキングモデルですので、かなりゆっくりと誘えます。
ダウンでも決して浮き上がることはなく、上手く扱えばボトムまで探れます。
狡猾な魚の口元へ、ゆっくりと辿り着けるルアーです。
ハイプレッシャー河川では、かなり有効なルアーだと思います!