あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致しますm(__)m

ということで、2022年が始まりました!
新年一発目の記事は、伊東松川で行われたサツキマス放流です。



伊東松川のサツキマスと言えば、去年あたりから結構話題になっていますよね。
松川のサツキマスも、近年は天然遡上は殆ど見られないとか…。

何とかサツキマスを戻すため、伊東松川漁協さんは試行錯誤されています。
そんな熱い思いに惹かれ、微力ながらお手伝いさせていただきました!

集合場所は何と、伊東漁港。
ここに流れ込む、伊東松川漁協管轄の「大川」河口へ放流する様です。

河口とは言っても、ハッキリ言って海です。
これまで様々な渓魚放流に参加してきましたが、ここまで海に近い場所での渓魚放流は初めての経験です。





参加される方々は、どなたも有識者ばかり。
渓魚や河川を取り巻く環境の話に夢中になっていると、魚を積んだトラックがやってきました。
ちょっと中を見せてもらいました(^-^)





25cm前後のアマゴが沢山!
しかもどれもが銀化しています。

どうやらこの魚、アマゴを養殖する過程で、スモルト化(銀化)した個体だけを選別し育てたらしいです。
去年放流した魚は、パーマークが残る個体もいたそうですが、今回は全ての魚がスモルト化しています。




本来サツキマスは、河川下流部の淡水域でスモルト化し、海水適応能力を会得します。
そして海に下り、約半年間を近海で過ごし、生まれた河川へと回帰するのです。

今回の放流では、スモルト化したアマゴを放します。
つまり、海水適応能力がある筈です。
なので今回は大川の河口、ほぼ海と言える場所に放すということです。

松川漁協さん、色々考えていますね~(*´ω`*)




まずは試しに一匹だけ確保、はたして本当に海水適応能力が備わっているのか確認します。
それにしても、本当に銀ピカです。

別の容器に海水を入れます、ちょっと舐めてみたら確かにしょっぱい!
完全に海水ですね。



海水に銀化アマゴをそっと入れてみます。
これで約20分待つということです、それで元気なら、このアマゴ達は海水適応能力があると判断するそうです。

…20分経ちましたが、全然元気!
銀化=海水OKであることは、知識としては皆さんあったようですが、実際見るとやはり嬉しいものです。

これで下準備は完了、後は全匹放流するだけです。




放流は水槽車からホースを使って行います。
海だと通常の河川とは違い、ホースの先端が波にさらわれてしまいます。
この日は波も高く、先端を保持するのが大変でした。
冷たい波をかぶり、体も芯から冷えました(*_*;





ホースの先からは、アマゴ達が元気に泳いで行きます。
この姿を見るだけで、頑張れちゃいますね。




放流後、暫く様子を見ていました。
海水へ適応できない魚は見つかりませんでした。
暫く岸際で過ごし、その後は海の方へと泳いで行きました。



伊東の海は多様な生物が生息します、イルカなんかも岸から驚くほど近くまでやってきます。
今回放したサツキマスは、天敵が多くいる海で半年生活します。
サツキマスの名前の通り、皐月の花が咲く頃に、この川を遡上するのでしょう。
さぁ!この春は伊東にサツキマスを求めてみませんか!?




伊東松川漁協さんの釣場案内です。
なんと伊東松川漁協さん、遊漁券がインターネットで購入できるんです。
詳しくは、上記のリンクからお願いします。
サツキマス特定区なんてものもあり、とても魅力的な釣場を提供している印象です!(^^)!