静岡県小山町、ここを流れる鮎沢川とその支流には漁業組合がありません。
ではどこが管理しているかというと、小山町自体が管理しているんです。


毎年多くの尺ヤマメが釣れる、小山町管内の鮎沢川及びその支流。
今回はそんな小山町が主催する、ヤマメの放流に参加してきました。



因みに放流は小山町職員が行っている訳ではありません、小山町釣友会という猛者達により計画され行われています。

コロナ禍により、今回は少数精鋭で臨みます。
細かく見るとかなり多くの支流を持つ鮎沢川、なかなかハードワークになることは必須です。




今回はヤマメの稚魚と幼魚を放流します。
放流する時に、より小さい方が生存率が上がるらしいです。
よりネイティブに近い魚達を入れ、自然の循環を促すという感じですね。

朝一で鮎沢川本流に稚魚を入れました、驚いたことに本流への放流は僅かなんです。
しかし鮎沢本流には結構魚がいたりします、今回放流に参加して分かったんですが、小山町の放流ってかなり計算されています。



小山釣友会を率いる会長、この方がまぁ凄い!
何処の沢のどの部分にどの程度魚を入れるか、全てが頭に入っています。
A沢に入れたら本流に下る、B沢は本流からの逃げ沢だから入れない…等々目から鱗の情報が出る出る!
何でメモ持ってこなかったんだろ(*_*)

さて、そんな会長の支持を受け様々なポイントに放流していきます。









基本的には源頭放流というスタイルです。
かと思ったら支流の中流域に入れたりもします、ここには稚魚を、ここには幼魚をと言った感じで的確に教えてくれます。
本当に小山町の河川に精通しています、私なんかでは知らない川の名前も出てきます(^▽^;)





基本は稚魚は瀬に、幼魚~成魚は淵にという感じでした。

放流していくと分かるんですが、個体によってかなり性格が違います。
稚魚は基本どこかに群れて隠れますが、バケツから出たら上流へ行って隠れる個体、下流に下って隠れる個体がいるんです。
今回は結構上る個体が多かったです、そんな魚の性格も実は考えているという恐ろしさ。
実は私も鮎沢川水系歴は結構長いんですが、全然敵いません…(*_*;



今回の稚魚達はG・Wには15cm程度になっているそうです。
支流によっては今年の冬に抱卵するに至る川、産卵には至らず更に大きく育つ川など、色々なことが学べました。

この放流活動には数回参加していますが、参加するたびに魚や河川に対する愛情が湧きます。
今は様々な河川の放流等に参加できますし、皆さんも是非いかがでしょうか!