本日は某所の釣友会さんのお手伝いで、ヤマメの産卵床整備と抱卵した親魚の放流をお手伝いしてきました。

今までも放流のお手伝いはしたことがありますが、稚魚や成魚の放流のみ。
今回の様に産卵床を整備したり、産卵目的で親魚を放流するのは初めてです。

産卵床なんかは何となく知ってはいますが、細部までは分かりません。
今回もいい勉強になりそうです!


先ずは支流の上流に集合、釣友会長さんから説明を受けます。
この作業は今回が初めての試みらしく、確実に成果が出るかは未知数の様です。

仮に上手く産卵したとしても、卵が孵化するまで無事でいるか。
また、孵化した稚魚が無事に成長するのか。
釣友会の方々は、川の選定等々色々なことをかなり考えての行動みたいです。




皆で黙々と産卵床を作ります!
理想としては、水深約25cmの砂利底で適度に水流があり、下流側にかけ上がりがあるという感じの形状がいいみたいです。

先ずは良い感じの流れを見つけ、川底を慣らし、かけ上がりを作っていきます。
ある程度形が出来てきたら、次の工程です。





こんな感じのサイズの石を敷き詰めます、要はこの石の隙間に卵を産む訳です。

水掃けが良い場所を選定したのも、敷き詰めた石の間をしっかりと水が抜け、安定して酸素が供給される為だということです。

知識としては知っていましたが、知るとやるとでは雲泥の差でした。

石を概ね敷き詰めたら、次はバケツで上から水をかけます。
これは、底に溜まった泥を除去する目的があるようです。

この工程をしっかり行わないと、せっかくの卵が泥に埋もれ、酸素が行き渡らず孵化できないようです。
しかしこれがまた結構な重労働(*´Д`) 
場所によってはポンプを使って水を攪拌するみたいですが、今回は人力!魚の為に頑張りました!!





作業が終わるとこんな感じです、概ね1×3mぐらいの範囲に良い感じの産卵床が出来ました。

本日は、これと同様の産卵床を転々と合計4ヶ所作っていきました。
皆さん一度やってしまえば要領を掴み、サクサクと作業していきます。
ただ、バケツ作業はどんどんキツくなっていきました…(*_*)





続いてはいよいよメインイベント?の抱卵魚放流です。
一つのポイントに、オス×2・メス×2を放流するみたいです。

興味深々で水槽の中を覗いてみたんですが、ハッキリとオス・メスの区別がつかない!
顔で判断できると思っていましたが、婚姻色が出ていないような個体は見分けがつきません(*_*;

ここでも釣友会長さんの目利きが光りました、見分け方を教わると、確かによく見れば判断が出来ます。
しかし会長さん、釣った瞬間にオスメスの判断が出来てしまうというのだから恐ろしい…。



水槽トラックからバケツに移し、川の水と徐々に慣らします。
そして、自力で泳ぎだすまで見守りました。

放流は何度か参加していますが、この瞬間はいつも感慨深いものがあります。
全ての魚が無事に泳いで行ったことを確認し、本日の作業は終了です。

因みにこの計画が上手くいき、孵化した稚魚がいたとすると来年のG・W辺りには15cm前後になっているそうです。
ちょっとそのあたりで確認に来ようかと思います(^-^)

今年は人間が魚のお手伝いをしましたが、来年・再来年と徐々に人の手を借りずとも、生態系が維持できる川になって欲しいと思います。
そのために、こういった活動は続けていきたいものです。